『逆襲しない猛虎2016 ――鉄人監督とラッキー9』春B伝 著 《オンデマンド》
■内容紹介
2015 年10 月13 日、CS ファーストステージで巨人に敗退し、阪神の憂鬱な2015 年がやっと終わり、和田監督の4年間も幕を閉じた。ベテランしか使えない狭量の和田監督(と中西投手コーチ)に、外国人選手と米国からの返品選手とFA 選手しか補強しないフロントはある意味いいマッチングで、その場しのぎに終始した割に273 勝281 敗21 分、日本シリーズ出場1回という和田監督の通算戦績は、興行的には成功だったと思う。もちろん阪神80 年の歴史では、無駄な4年だったが。
熟慮の末、新監督に就任した金本監督だが、先日面白いことを言った…1985 年以来、阪神では右も左も30 本塁打した生え抜き選手はいない。1985 年は、右は岡田、左は掛布、移籍は真弓、外国人はバースと、誰でも30 本塁打をクリアした。92 年にラッキーゾーンが撤去されたが、金本選手は05 年の40 本を含め、三度30 本塁打をクリア。「浜風に左打者は不利」も「ラッキーゾーン撤去の影響」も、阪神がホームランバッターを輩出できない理由にはならない。まさに今の阪神の脆弱性を突く指摘だった。アラフォーの福原と安藤と福留に投打を依存する現在の阪神。高齢化社会に終止符を打てるか、金本阪神…が今回のテーマになりそうだ。《まえがきより》