『脳の自律システムの仕組みと性質:行動の基準は効率から幸福・満足へ ――時間制約下での動的人間行動モデル』豊田 誠、北島宗雄 著 《オンデマンド》
■内容紹介
人は、これまで、個人を幸福にする最も効果的な方法は社会を豊かにすること(効率の向 上)であると確信し、そのための努力をしてきた。しかし、最近は、その効果を以前程、 感じることができなくなっている。そこで、改めて、最新の脳科学の成果を用い、人が幸 福・満足を感じる理由を解析し、これからの社会では、どのような考え方のシステムが、 人の幸福・満足に有効であるかを検討してきた。その成果が、本書で紹介する「満足度最 大化機構(MSA、Maximum Satisfaction Architecture)」を中心とした「時間制約下での 動的人間行動モデル(Nonlinear Dynamic Human Behavior Model with Real-Time Constraints)」である。
■目次
1章 時間制約下での動的人間行動モデルの概要と構成
2章 MSA の概要
1. MSA の説明と理論的背景
2. TWINKLE 制御アルゴリズム
3章 解明されつつある脳の仕組みと特性
1. 進化により変質するリビドー(大脳の欲求):隠れたリビドー
2. 脳の仕組み
3. 情報の世代間継承の問題
4. 脳の並列分散処理を代表する言語と五感の一体化した働き
5. アイデアについて考察する
4章 脳の仕組みの形成期(子供の成長について)
1. 脳の発達過程
2. 映像教育
5章 意思決定と感情
6章 今後の本研究の各種分野への適応
1. 情報
2. 経済
3. アート
4. その他
7章 脳の情報流体力学概説(BIH)
8章 構造化ミーム理論(SMT)
9章 脳の仕組みの概略図
10章 情報化が及ぼす子供の認知活動への大きな影響
■著者プロフィール
豊田 誠〔システムアーキテクト〕
AAAI、Society for Neuroscience、Cognitive Science Society、ACM 会員
脳の知識処理モデルの研究に従事。
著書:「脳:永遠の不確実性との共生」など。
1974年 3月 電気通信大学電気通信学部通信工学科卒業
1974年 4月 (株)日立製作所:システム設計開発業務
1976年 5月 富士通(株):大型計算機用OS の設計開発業務
1981年 1月 日本DEC(株):システム設計開発業務
1983年 5月 セゾングループ:CG システムの構築と作品制作
1983年11月 NEC(株):ワードプロセッサ製品開発を主導
1984年 7月 (株)セプトエンジニアリングテクノロジーを設立
2003年 2月~ 現在:コンサルタント事務所 T Method に改組
2004年 4月~ 現在:独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センター招聘研究員
北島宗雄〔工学博士〕
日本人間工学会、日本知能情報ファジィ学会、Cognitive Science Society、ACMほか会員
慶應義塾大学非常勤講師.筑波大学大学院非常勤講師.電子通信大学大学院非常勤講師
人間と情報のインタラクションにおける認知モデリングの研究に従事。
著書:「インタラクティブシステムデザイン(ピアソン、翻訳)」など。
1978年 3月 東京工業大学理学部物理学科卒業
1980年 3月 同大大学院修士課程修了
同年 4月 通商産業省工業技術院製品科学研究所入所
現在、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センター主幹研究員
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体裁:A5判・本文230ページ
発売:2008年8月
ISBN978-4-902950-97-7 C3040
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